金の販売価格と買取価格の差とは。買う前にできる手数料の計算
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金は、同じ日でも販売価格と買取価格に差があります。この差がどこから生まれ、買ってすぐ売るといくら目減りするのかを、田中貴金属の公表値を使った計算の手順で説明します。金地金・金貨・記念金貨の実例つきです。
- 金の販売価格と買取価格の差は、店の手数料と利益にあたる。金相場が動かなくても必ずかかる
- 目減りは「支払った額と、すぐ売ったときに受け取る額の差」で計算できる
- 別途の手数料がある金地金、差が価格に含まれる金貨で、計算の仕方が少し違う
金の値段には、販売価格と買取価格の2つがある
金の値段は、同じ店の同じ日でも2つあります。店が売るときの販売価格(小売価格)と、店が買い取るときの買取価格です。田中貴金属が2026年10月8日に公表した金の価格は、販売価格が1gあたり23,338円、買取価格が22,789円でした。
この差は、店が金を仕入れて売るまでの手数料と利益にあたります。買う側から見ると、金相場が動かなくても必ずかかるコストです。今日買って今日売れば、この差の分だけ受け取る金額が減ります。
1gあたりの差は549円、販売価格の2.4%です。これが、手数料のかからない500g以上の金地金を買ったときの目減りになります。
目減りは「支払う額と受け取る額の差」で計算する

販売価格と買取価格の差に加えて、金地金には別途の手数料がかかることがあります。どちらも含めた目減りは、次の手順で計算できます。
- 1支払う額を出す
販売価格×重さに、購入時の手数料を足します。金貨は1枚の販売価格がそのまま支払う額です。
- 2受け取る額を出す
買取価格×重さから、売却時の手数料を引きます。金貨は1枚の買取価格がそのまま受け取る額です。
- 3差を割合にする
(支払う額−受け取る額)÷支払う額で、目減り率を出します。
販売価格・買取価格・別途の手数料の3つが分かれば、目減りは買う前に計算できます。店で聞くときは、この3つを同じ日の数字でそろえてもらってください。
計算の例: 金地金100g
田中貴金属で100gの金地金を買う場合で計算します。100gの金地金には、購入時と売却時にそれぞれ16,500円の手数料がかかります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 支払う額 23,338円×100g+手数料16,500円 | 2,350,300円 |
| 受け取る額 22,789円×100g−手数料16,500円 | 2,262,400円 |
| 差 | 87,900円 |
| 目減り率 87,900円÷2,350,300円 | 3.7% |
出所: 田中貴金属 本日の金価格(2026年10月8日 17:00公表)・売買別途手数料から編集部が計算。
価格の差だけなら2.4%ですが、手数料を含めると3.7%になります。金地金は小さいほど手数料の割合が重くなり、5gでは11.0%まで上がります。大きさごとの目減りは金の買い方の比較で表にしています。
計算の例: 金貨は差が価格に含まれている
金貨は1枚の値段で売り買いされ、金地金のような別途の手数料はありません。その分、販売価格と買取価格の差が広く取られています。
| 2026年10月8日 | ウィーン金貨 1オンス | 御在位60年 10万円金貨 |
|---|---|---|
| 販売価格 | 770,070円 | 499,050円 |
| 買取価格 | 693,260円 | 453,680円 |
| 目減り率 | 10.0% | 9.1% |
出所: ウィーン金貨ハーモニーは田中貴金属のコイン価格、御在位60年記念10万円金貨はこちら金貨販売本舗の認定金貨の販売ページ(いずれも2026年10月8日)。
どちらも、同じ量の金地金より目減りが大きくなります。1オンス(31.1g)の金貨と100gの金地金を比べると、目減り率は10.0%と3.7%です。金貨は1枚ずつ売れる手軽さや、記念金貨なら額面があることと引き換えに、差を多めに払っていると考えると分かりやすくなります。
記念金貨の販売価格に何が含まれるかは、御在位60年記念10万円金貨の記事で販売店への取材をもとに説明しています。
差が大きいほど、取り戻すまでに時間がかかる
目減りは、金相場が上がれば取り戻せます。ただし、目減りが大きいほど、取り戻すために必要な値上がりも大きくなります。
- 目減り2.4%(500g以上の金地金): 金相場が約2.5%上がれば取り戻せる
- 目減り3.7%(100gの金地金): 約3.8%の値上がりが必要
- 目減り10.0%(1オンスの金貨): 約11.1%の値上がりが必要
ポイント 差の大きい買い方を選ぶときは、売るまで長く持つ前提で考えます。短い期間で売るつもりなら、差の小さい買い方が向いています。
注意 販売価格と買取価格は毎日変わり、店によっても違います。この記事の数字は2026年10月8日のもので、買う日にはその日の数字で計算し直してください。

| 項目 | 価格(税込) |
|---|---|
| 認定金貨 販売価格(1枚) | 507,480円 |
| 金 店頭小売価格(1g・田中貴金属) | 23,276円 |
| 金 店頭買取価格(1g・田中貴金属) | 22,919円 |
2026年10月15日(木) 09:30公表。土日・祝日は、直前の営業日に公表された価格を載せています。出典: 田中貴金属、こちら金貨販売本舗(株式会社kochira)
よくある質問
- 金の販売価格と買取価格の差は、どれくらいが普通ですか?
- 買い方で大きく違います。2026年10月8日の田中貴金属では、500g以上の金地金で2.4%、1オンスの金貨で10.0%でした。小さい金地金や金貨ほど差は大きくなります。
- 差はいつ払っているのですか?
- 買うときの販売価格と、売るときの買取価格の両方に含まれています。請求書に「手数料」と書かれていなくても、売るときに受け取る金額が少なくなる形で負担しています。
- 金相場が上がれば、差は気にしなくてよいですか?
- 相場が上がれば差を取り戻せますが、差が大きいほど取り戻すまでの上昇幅も大きくなります。長く持つつもりでも、買う前に差を確かめておくと損得を判断しやすくなります。
- 差は買う前に計算できる。販売価格・買取価格・別途の手数料の3つを聞く
- 目減り率は「(支払う額−受け取る額)÷支払う額」で出す
- 目減りが大きい買い方ほど、取り戻すまで長く持つ必要がある


