御在位60年記念10万円金貨とは。発行枚数・純度・今の価格
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御在位60年記念10万円金貨は、昭和61年と62年に発行された純金20gの記念金貨です。発行枚数と仕様、額面10万円の意味、2026年10月8日時点で買うときに見る3つの数字を、販売店への取材をもとに説明します。
- 純金20g・直径30mm・額面10万円。昭和61年銘と62年銘で計1,100万枚発行
- 買う価格は金相場で決まる。2026年10月8日の販売価格の例は1枚499,050円
- 額面10万円より下の価値にはならないが、額面は今の価格の2割。買う前に見るのは金の値段・上乗せ・売る価格
御在位60年記念10万円金貨は、純金20gの記念貨幣
御在位60年記念10万円金貨は、昭和天皇の御在位60年を記念して、昭和61年(1986年)に発行された金貨です。翌昭和62年にも同じ図柄で追加発行されました。表は鳩と水、裏は菊花紋章。日本で初めて発行された10万円の額面をもつ貨幣で、金貨としても戦後初めての発行でした。
仕様と発行枚数
- 額面
- 100,000円
- 素材
- 純金
- 量目
- 20.0g
- 直径
- 30.0mm
- 図柄
- 表: 鳩と水
裏: 菊花紋章 - 年銘
- 昭和61年(1986年)・昭和62年(1987年)
- 発行枚数
- 計1,100万枚昭和61年銘 1,000万枚/昭和62年銘 100万枚
1,100万枚という数は、記念金貨としては桁違いに多い数です。たとえば平成2年の御即位記念10万円金貨は200万枚でした。多く出回っているので、今も買取店や販売店で日常的に取引されています。希少性で値が付く金貨ではなく、金の量で値が決まる金貨だと考えてください。

販売当時の価格
昭和61年の引換えは額面どおり、1枚10万円でした。当時の金価格は1gあたり2,000円台で、20gの金としての価値は5万円前後。つまり発行時は、金の価値の2倍の額面が付いた貨幣でした。この関係は2026年には逆転しています。次の節で説明します。
値段は金相場で決まる。額面の10万円は最低ライン

この金貨の値段は、収集品としての評価ではなく、ほぼ20gの金の値段で決まります。田中貴金属が2026年10月8日9時30分に公表した金の店頭買取価格は1gあたり22,748円でした。20gに換算すると454,960円です。金貨をいつでも売れる値段の目安は、ここになります。
額面の10万円は、この金額の2割ほどにすぎません。金相場が今の2割以下まで下がったときに初めて、額面が意味をもちます。1gあたり5,000円は昭和61年の発行時より少し高い水準で、2010年代前半の相場に近い値です。起こらないとは言えませんが、額面を頼りに買う金貨ではありません。
では、額面に意味はないのかというと、そうでもありません。金地金や外国の地金型金貨は、金相場が下がればその分だけ価値が下がります。どれだけ下がっても10万円より下にはならないことが、記念金貨を金地金より好む人の理由の一つです。
ポイント 値段を決めるのは金20gの相場です。額面の10万円は、相場が今の2割以下まで下がったときに初めて意味をもつ最低ラインです。
買う前に見る3つの数字

この金貨を買う前に見ておきたい数字は3つです。こちら金貨販売本舗(株式会社kochira)への取材と、2026年10月8日の公表値で示します。同社はこの金貨を「認定金貨」として販売しています。
1. 金としての値段
金貨に含まれる20gの金が、いまいくらか。田中貴金属の店頭小売価格23,105円/gを使うと462,100円、買取価格22,748円/gなら454,960円です。金貨の値段を見るときは、まずこの数字を頭に置いてください。
2. 販売価格の上乗せ
こちら金貨販売本舗の認定金貨の販売価格は1枚499,050円(2026年10月8日)。金としての値段462,100円に対して、36,950円、率にして約8%の上乗せです。同社によると、この上乗せには鑑定、シリアル番号と証書の発行、パッケージ、買戻しの受付が含まれます。
上乗せが大きいか小さいかは、何と比べるかで変わります。金の買い方ごとの目安は次のとおりです。
- 金地金(田中貴金属): 小売価格と買取価格の差が1.5%
- メイプルリーフなどの地金型金貨: 販売店によって4〜7%程度
- 認定金貨(こちら金貨販売本舗): 約8%
記念金貨の8%は、この中では高いほうです。鑑定と証書に価値を感じない人には、割高に見える数字だと思います。
3. 売るときの価格
買った金貨をいつ売るかは分かりませんが、いくらで売れるかは今日の数字で確かめられます。同社の認定金貨の買取価格は2026年10月8日時点で22,684円/g、20gで453,680円です。販売価格との差は45,370円、販売価格の約9.1%にあたります。
つまり、今日買って今日売ると、9.1%目減りします。この差を金相場の上昇で埋めるまで、持ち続ける必要があります。金地金の往復の差1.5%と比べて、記念金貨は長く持つ前提の商品です。
| 2026年10月8日 | 金額 | 金の値段との差 |
|---|---|---|
| 金20gの小売価格(田中貴金属) | 462,100円 | — |
| 認定金貨 販売価格 | 499,050円 | +8.0% |
| 金20gの買取価格(田中貴金属) | 454,960円 | −1.5% |
| 認定金貨 買取価格 | 453,680円 | −1.8% |
| 額面 | 100,000円 | −78.4% |
出所: 田中貴金属 本日の金価格(9:30公表)、こちら金貨販売本舗 販売ページ。差は金20gの小売価格を基準に算出。
注意 この買取価格は、鑑定済みでパッケージ未開封、証書とシリアル番号がそろった認定金貨が対象です。開封した金貨や証書のない金貨は、一般の買取価格での査定になると同社は説明しています。
偽造品が見つかった金貨でもある

1990年1月、この金貨の偽造品が約10万8千枚見つかりました。金融機関に持ち込まれた金貨の中に混じっていたもので、本物との違いはごくわずかだったと報じられています。犯人は今も分かっていません。
1,100万枚のうちの約1%ですが、買う側には無視できない数です。出所が分からない金貨を相場より安く勧められたら、まず疑ってください。
金貨を1枚買うときに見ておく点を3つ挙げます。
本物は鳩や菊花紋章の線が細部まで立っています。輪郭が甘いものは疑います。
20.0g・30.0mm。ここから外れていれば本物ではありません。
誰が、どの金貨を、いつ鑑定したかが分かる状態で買います。
認定金貨は、販売店が1枚ずつ鑑定したうえでシリアル番号を付け、番号ごとに証書を発行しています。番号は同社の番号検索で照会できます。パッケージを開けるとシリアル番号が外れ、認定金貨としては扱えなくなるので、手に取って見たい人は開封済みの金貨を選ぶことになります。
認定金貨はどこで買える?

こちら金貨販売本舗で認定金貨を買う場合、申込みは販売ページの購入申込フォームからか、同社の取次店(こちら金貨買取本舗の店舗)でできます。申込み後に販売担当から連絡があり、枚数や支払い方法の説明を受け、受け取りの日時を決めます。販売価格は金相場に連動して毎日変わります。
支払いは現金で、カードには対応していません。払い方は次の2つから選べます。
- 一括払い: 受け取りの日に代金を払います。
- つみたて購入: 毎月口座から引き落とす分割払いです。契約時に価格が決まり、払い終えた時点で金貨を受け取るか、買い取ってもらって現金で受け取るかを選びます。
つみたて購入を途中で解約し、積み立てた額が金貨1枚分に届いていない場合は、積立金の10%が解約手数料として差し引かれます。
郵送での取引は行っていません。受け取りは担当者と決めた日時に店舗などで行います。1回の取引が200万円を超える場合は、犯罪収益移転防止法に基づく本人確認書類が必要です。
- 1申込み
販売ページの購入申込フォームか、取次店(こちら金貨買取本舗の店舗)で申し込みます。
- 2販売担当から連絡
枚数や支払い方法(一括払い・つみたて購入)の説明を受け、受け取りの日時を決めます。
- 3受け取り
決めた日時に店舗などで支払い(つみたて購入は払い終えた後)、シリアル番号の入ったパッケージと証書を受け取ります。郵送には対応していません。

| 項目 | 価格(税込) |
|---|---|
| 認定金貨 販売価格(1枚) | 507,480円 |
| 金 店頭小売価格(1g・田中貴金属) | 23,276円 |
| 金 店頭買取価格(1g・田中貴金属) | 22,919円 |
2026年10月15日(木) 09:30公表。土日・祝日は、直前の営業日に公表された価格を載せています。出典: 田中貴金属、こちら金貨販売本舗(株式会社kochira)
よくある質問
- 10万円金貨は今いくらで買えますか?
- 金相場で毎日変わります。2026年10月8日のこちら金貨販売本舗の販売価格は、認定金貨1枚499,050円でした。最新の価格は同社の販売ページで確認できます。
- 買った金貨は、額面の10万円で使えますか?
- 法律上は10万円として使えます。ただ、金としての価値が45万円ほどあるので、額面で使う人はいません。額面の意味は、金相場が大きく下がっても10万円より下の価値にはならない点にあります。
- 昭和61年銘と62年銘で価値は違いますか?
- 金の量は同じ20gなので、金としての価値は変わりません。62年銘は発行枚数が少ないため、状態のよいものは収集品として若干高く扱われることがあります。
- 偽物はありますか?
- あります。1990年に約10万8千枚の偽造品が見つかりました。出所と鑑定の記録がある1枚を選ぶのが確実です。たとえば認定金貨は、販売店が1枚ずつ鑑定し、シリアル番号と証書を付けて販売しています。
- 仕様は純金20g。価値の土台は金相場で、額面は保険にすぎない
- 販売価格は金の値段より8%高く、買取価格は販売価格より9%低い(2026年10月8日・こちら金貨販売本舗)
- 1990年に偽造品が見つかった金貨なので、出所と鑑定のある1枚を選ぶ



