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価格

10万円金貨の価格推移。1986年から今までの金としての価値

執筆 金貨ラボ編集部2026年10月10日 公開
#10万円金貨#価格推移#金価格

御在位60年記念と御即位記念の10万円金貨について、発行された1986年から今までの金としての価値の推移を、田中貴金属の年平均価格から計算しました。額面の10万円を上回った年と、今の価値をまとめています。

この記事でわかること
  1. 10万円金貨の値段は、含まれる金の量と金相場でほぼ決まる
  2. 御在位60年記念(20g)の金としての価値が年平均で額面を超えたのは2020年
  3. 2000年には約2万円まで下がり、額面の10万円が価値を支えていた時期もある

10万円金貨の値段は、金相場とともに動いてきた

日本の10万円金貨は、昭和61年の御在位60年記念(金20g)と、平成2年の御即位記念(金30g)の2種類です。どちらも純金で、値段は収集品としての評価よりも、含まれる金の量と金相場でほぼ決まります。

そこで、金貨の値段の推移を、金としての価値で追いました。田中貴金属が公表している年平均の金価格(参考小売価格・税抜)に、金の量を掛けた数字です。実際の金貨の売買価格とは違いますが、値動きの大きな流れはこれでつかめます。

御在位60年記念10万円金貨(金20g)の金としての価値
010万20万30万40万額面 10万円1990200020102025
金の量(20g)×田中貴金属の年平均の参考小売価格(税抜)で計算。実際の金貨の売買価格とは異なります。出所: 田中貴金属 年次価格推移。

点線が額面の10万円です。発行された1986年から長い間、金としての価値は額面を下回っていました。年平均で額面を超えたのは2020年で、その後は急に上がっています。

発行から2019年まで、金としての価値は額面より低かった

1986年の金としての価値は約4.1万円で、額面の10万円の4割ほどでした。その後も金相場は低く、2000年には1gあたり1,014円まで下がります。20gの金としての価値は約2万円、額面の2割です。

この時期、10万円金貨の価値を支えていたのは額面でした。法律上は10万円として使えるので、金としての価値がいくら下がっても、10万円より下にはなりません。額面が実際に意味をもっていた時期です。

年金1g
(年平均・税抜)
御在位60年
(20g)
御即位
(30g)
19862,044円4.1万円6.1万円
19901,826円3.7万円5.5万円
20001,014円2.0万円3.0万円
20103,477円7.0万円10.4万円
20206,122円12.2万円18.4万円
202411,718円23.4万円35.2万円
202517,302円34.6万円51.9万円

出所: 田中貴金属 年次価格推移(参考小売価格・税抜の年平均)。金としての価値は編集部が計算。

御即位記念は2010年に、御在位60年記念は2020年に額面を超えた

金の量が多い御即位記念10万円金貨(30g)は、御在位60年記念より早く額面を超えました。年平均で10万円を上回ったのは2010年で、1gあたり3,334円を超えた年です。

御即位記念10万円金貨(金30g)の金としての価値
010万20万30万40万50万60万額面 10万円1990200020102025
金の量(30g)×田中貴金属の年平均の参考小売価格(税抜)で計算。実際の金貨の売買価格とは異なります。出所: 田中貴金属 年次価格推移。

2020年以降は、金相場の上昇が速くなりました。2025年の年平均は1gあたり17,302円で、御在位60年記念の金としての価値は約35万円、御即位記念は約52万円です。発行から40年ほどで、10万円金貨は「額面に支えられる金貨」から「金の値段で決まる金貨」に変わりました。

今の金としての価値

今の金としての価値は、田中貴金属の店頭小売価格(2026年10月15日(木) 09:30公表・税込 1gあたり23,276円)で計算すると次のとおりです。

  • 御在位60年記念10万円金貨(20g): 465,520円
  • 御即位記念10万円金貨(30g): 698,280円

実際に買うときは、ここに販売店の上乗せが加わり、売るときは買取価格の分だけ下がります。差の計算の仕方は金の売値と買値の差の記事で説明しています。

これからの値動きの見方

10万円金貨の値段がこの先どう動くかは、金相場しだいです。この記事では値動きの予想はしません。

見ておきたいのは、額面が再び意味をもつ水準です。御在位60年記念(20g)なら1gあたり5,000円、御即位記念(30g)なら1gあたり3,334円を割ると、金としての価値が額面を下回ります。年平均で見ると、それぞれ2019年、2009年の水準です。

ポイント 今の10万円金貨は、金相場が上がれば値上がりし、下がれば値下がりします。額面の10万円が支えになるのは、金相場が大きく下がったときだけです。

注意 金は元本が保証された商品ではありません。過去の値動きは、これからの値動きを示すものではありません。

最新の金貨相場御在位60年記念10万円金貨 1枚の買取価格
461,340円前日比 -0.8%
項目価格(税込)
認定金貨 販売価格(1枚)507,480円
金 店頭小売価格(1g・田中貴金属)23,276円
金 店頭買取価格(1g・田中貴金属)22,919円

2026年10月15日(木) 09:30公表。土日・祝日は、直前の営業日に公表された価格を載せています。出典: 田中貴金属、こちら金貨販売本舗(株式会社kochira)

よくある質問

10万円金貨はいつから額面より高くなったのですか?
金の量で計算すると、御在位60年記念10万円金貨(20g)は2020年、御即位記念10万円金貨(30g)は2010年に、年平均の金としての価値が10万円を超えました。
一番安かったのはいつですか?
年平均で見ると2000年です。金の小売価格は1gあたり1,014円(税抜)で、20gの金としての価値は約2万円でした。
この推移は実際の金貨の売買価格ですか?
いいえ。金の量に年平均の金価格を掛けた「金としての価値」です。実際の金貨は、店ごとの販売価格と買取価格の差や、状態・付属品で値段が変わります。
まとめ
  1. 金としての価値は、1986年の約4万円から2025年の約35万円へ上がった(20g・年平均)
  2. 長い間、額面の10万円のほうが金としての価値より高かった
  3. 今後の値動きは金相場しだい。額面が意味をもつのは1gが5,000円を割る水準
この記事の執筆金貨ラボ編集部株式会社onelifeJOB。記念金貨と金の買い方について、公表資料と販売店への取材をもとに記事を作成しています。(TODO: 担当者の実名・顔写真・経歴に差し替える)価格の記事を担当。発行枚数・仕様は公表資料、価格と購入の実務は販売店の公表値と取材で確認しています。
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