御即位記念10万円金貨とは。御在位60年金貨との違いと今の価値

天皇陛下御即位記念10万円金貨は、平成2年に発行された純金30gの記念金貨です。仕様と発行枚数、御在位60年記念10万円金貨との違い、名前の似た令和の1万円金貨との見分け方、今の金としての価値をまとめました。
- 平成2年発行の純金30g。発行枚数は200万枚で、10万円金貨の中で金の量が一番多い
- 御在位60年金貨との違いは、金の量(30gと20g)と発行枚数(200万枚と1,100万枚)
- 令和元年の「天皇陛下御即位記念1万円金貨」は別の金貨。額面と金の量で見分ける
御即位記念10万円金貨は、純金30gの記念貨幣
天皇陛下御即位記念10万円金貨は、平成2年11月12日の即位礼正殿の儀を記念して発行された金貨です。天皇陛下は、今の上皇陛下です。金融機関での引き換えは平成3年4月10日に始まり、1枚10万円で交換されました。
- 額面
- 100,000円
- 素材
- 純金
- 量目
- 30.0g
- 直径
- 33.0mm
- 図柄
- 表: 鳳凰と瑞雲
裏: 菊の御紋と桐と唐草 - 年銘
- 平成2年(1990年)
- 発行枚数
- 200万枚
日本の10万円金貨は、この金貨と昭和61年の御在位60年記念10万円金貨の2種類しかありません。そのなかで金の量が一番多いのが、この御即位記念10万円金貨です。
御在位60年金貨との違いは、金の量と発行枚数
同じ額面10万円の金貨でも、御在位60年記念10万円金貨とは中身がかなり違います。
| 御即位記念 | 御在位60年記念 | |
|---|---|---|
| 年銘 | 平成2年 | 昭和61年・62年 |
| 金の量 | 30g | 20g |
| 直径 | 33.0mm | 30.0mm |
| 発行枚数 | 200万枚 | 1,100万枚 |
| 金としての価値 | 687,570円 | 458,380円 |
出所: 財務省 記念貨幣一覧。金としての価値は、金の量×田中貴金属の店頭買取価格(22,919円/g)で計算。
一番大きな違いは金の量です。御即位記念10万円金貨は30gで、御在位60年記念10万円金貨より1.5倍多い金を含んでいます。値段はほぼ金の量で決まるので、金としての価値も1.5倍になります。
発行枚数は200万枚で、御在位60年記念10万円金貨の1,100万枚の5分の1ほどです。店頭で見かける数は、御在位60年記念10万円金貨より少なくなります。御在位60年記念10万円金貨の仕様と価格はこちらの記事で説明しています。
注意 令和元年にも「天皇陛下御即位記念」の金貨が発行されています。こちらは額面1万円・純金20gの別の金貨です。名前が似ているので、買うときは額面と金の量を必ず確かめてください。
今の金としての価値は、額面の約7倍

この金貨の値段は、収集品としての評価よりも、30gの金の値段でほぼ決まります。田中貴金属の店頭買取価格で計算すると、金としての価値は687,570円です。
発行された当時は、金としての価値が額面の10万円を下回っていました。今は関係が逆転し、金としての価値が額面の約7倍あります。額面の10万円は、金相場が今の7分の1ほどに下がったときに初めて意味をもつ数字です。
販売店や買取店では、この金としての価値に上乗せした価格で売られています。上乗せの大きさは店によって違うので、買う前に自分で金としての価値を計算しておくと、販売価格が高すぎないかを判断できます。
買う前に確かめること
御即位記念10万円金貨を買うときは、次の3点を確かめてください。
- 金としての価値との差: 販売価格が金としての価値より何%高いかを見ます。売るときの買取価格も一緒に聞いておきます。
- 額面と金の量: 令和元年の1万円金貨と取り違えないよう、額面10万円・30gであることを確かめます。
- 出所と付属品: 誰がどう保管していたか、ケースや付属の書類がそろっているかを確かめます。
ポイント 30gの金貨は1枚の金額が大きくなります。買う前に、売るときの買取価格まで聞いておくと、目減りを含めた損得を判断できます。

| 項目 | 価格(税込) |
|---|---|
| 認定金貨 販売価格(1枚) | 507,480円 |
| 金 店頭小売価格(1g・田中貴金属) | 23,276円 |
| 金 店頭買取価格(1g・田中貴金属) | 22,919円 |
2026年10月15日(木) 09:30公表。土日・祝日は、直前の営業日に公表された価格を載せています。出典: 田中貴金属、こちら金貨販売本舗(株式会社kochira)
よくある質問
- 御即位記念10万円金貨と御在位60年記念10万円金貨は、どちらの価値が高いですか?
- 金の量が多い御即位記念10万円金貨です。金は30gで、御在位60年記念10万円金貨の20gより1.5倍多く含まれています。値段はほぼ金の量で決まるので、金としての価値も1.5倍になります。
- 令和の御即位記念金貨とは違うものですか?
- 違う金貨です。平成2年のものは額面10万円・純金30g、令和元年のものは額面1万円・純金20gです。表面に刻まれた額面を見れば区別できます。
- 10万円として使えますか?
- 法律上は額面の10万円として使えます。ただ、金としての価値が額面の約7倍あるので、額面で使う意味はありません。
- 御即位記念10万円金貨は純金30g。今の金としての価値は額面の約7倍
- 同じ10万円金貨でも、御在位60年金貨より金が1.5倍多い
- 買う前に金としての価値を計算し、販売価格との差と付属品を確かめる


